手書きの威力

投稿者: | 2019年8月29日

サラリーマン時代を通して、スーツを着る機会が多いです。

バブル世代を過ごした私は、ブランド物が好きでした。

今は違いますが。

当時、着ていたスーツもイタリアのブランド物でした。

ただし、お金はあまり持っていなかったので、バーゲンの際にスーツを新調していました。

大阪のデパートで購入していたのですが、最初にそこで購入した際に、会員登録を勧められます。

もちろん、私は会員登録しました。

その頃は、スマホはない時代ですので、紙の登録票に住所、氏名を手書きしました。

新商品が入荷したら、その情報のDMを送ってくれます。

そして、バーゲン前の会員だけのプレセールの案内のDMが届きました。

「会員だけのプレセール」というのもくすぐられます。

そして、DMを開けてみると・・・

なんと、手書きのDMでした。

高級スーツ店なので、カラーの綺麗なDMと思いきやなんと、手書きです。

しかも、スーツの写真ではなく、手書きのスーツの絵が書いています。

私は、これにやられました。

心を鷲掴みにされました。

書いている店員さんの気持ちが伝わってくるようです。

高級スーツなので、高飛車ではなく、心に寄り添う感じです。

当然、私はプレセールに行きました。

プライスタグは通常価格のままですが、会員であると告げると割引価格を教えてくれます。

それ以降は、年に2回、そこでスーツを購入していました。

この店のように、会員登録させ、手書きの心のこもった

DMを送ることにより、確実にリピートを増やせます。

そして、確実にライフタイムバリューも高まります。

ですので、私もコンサルティングする際は、必ず、手書きか、手書きに見えるような手紙を顧客に送るように、アドバイスしています。

多くの会社は会員登録させても、その後、メルマガを送ったり、セールの案内は送ってきますが、手書きではありません。

そして、それだけで心が入っていないように感じます。

単なる売り込みに見えるのです。

最後に・・・

私がスーツを買っていた店で唯一、残念な点は、私のことを覚えていなかったことです。

私は店員さんの顔は知っていますが、店員さんは毎回、私が誰かわからないようです。

多くの顧客が来店するので、わざわざ覚えてられないというのはわかります。

しかし、そこを工夫して、覚えていて「三宅様」と呼んでくれた、もう最高、満点です。

一生、リピーターになるでしょう。