マーケティングは誰が行う?

投稿者: | 2021年6月28日

前回、営業日報についてお話ししました。

営業日報で顧客とのやり取りなどの情報を報告することにより、その情報から顧客との関係性がわかり、その顧客へどのような、

提案をするのが適切なのかをわかります。

それをシステマチックにするのが、CRMであり、関係性マーケティングなのです。

ところが、ここで大きな問題があります。

営業日報自体が機能していない。

つまり、営業マンがサボっているのを隠したり、「どうせ読んでいないだろう」と思って適当に報告したりすることで、重要な情報が得られないことです。

これは、多くの会社で起こっている問題です。

では、どうしたらこの問題を解決できるのでしょうか?

2つの方法があります。

一つ目は、必要な情報を必ず報告するように、営業マンを再教育すること。

もちろん、報告のための時間を取ることや、できるだけ簡素であっても、必要な情報が得られるような工夫をすることも重要です。

もう一つは、営業マンに全てを依存しないことです。

営業マンからは、最低限の必要な情報を得ることだけにして、会社主導でCRMを運用していくのです。

つまり、顧客とのインターフェイスは営業マンだけではなく、マーケティング的な接触は、会社側で行うのです。

例えば、売上情報だけでも顧客別にどの段階にいるのかは、把握できます。

この顧客は、新規顧客かロイヤルカスタマーかなどです。

新規顧客には、メールやDM、電話を通じて、新規顧客にふさわしい、メッセージを伝えるのです。

A商品を初めて買った新規顧客には、A商品の意外な便利な使い方とか、A商品を買ったお客様の声を伝えます。

それにより、購入後の後悔を軽減でき、リピートの促進にも役立ちます。

そのように会社主導でCRMを運用するのです。

しかし、ここにも問題があります。

営業マンを抱えている会社は、営業マンに全てを委ねようとします。

「せっかく営業マンがいるのだから、彼らにやらせればいい」という考えが強い経営者が多いのです。

私もその考えは理解できます。

しかし、経験から言うと、その方向性でマーケティングすると、ほぼ失敗してしまうのです。

ですから、ある程度、役割分担を割り切った方が結果的にうまくいくと考えています。

紫陽花