関係性マーケティングDXとはCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)
の仕組みを基本とし、中小企業、個人事業でも無理なく、かつ効率的、効果的に作用するマーケティングの仕組みです。
関係性マーケティングDXの核となるのが、顧客データベースです。
顧客データベースで最低限必要なデータは、顧客の基本情報、つまり、顧客の氏名、住所、メールアドレスなどの基本的な情報です。
そして、もう一つ絶対に必要なのは、購買履歴情報です。
購買履歴情報とは、顧客がいつ、何を、どれだけ購入したのかという情報です。
この2つの情報の塊が、顧客別にわかるようにリンクさせている状態が顧客データベースです。
多くの会社は、このようなデータベースを持っていません。
「私の会社ではデータベースがある。」と自慢する経営者が多くいました。
そこで、私が実際にその会社のデータを拝見すると、
とてもマーケティングに活用できるデータではありません。
例えば、単に伝票をデータ化しただけで、その顧客が何回りピートしているかがわからないのです。
また、一体、顧客が何人いるのすらわからない。
つまり、顧客別に購買データが見られないのです。
また、ある会社では弥生会計のデータが顧客データベースとしていました。
この場合は、顧客別に購買データはわかる形にはなっています。
しかし、それ以上のことはわかりません。
このように、会社の資産である情報をほったらかしにしているのです。
「データを制するものが、ビジネスを制す。」という言葉の通り
会社にとって情報は重要なものであり、活用することでお金に変わります。
つまり会社にとって情報はお金なのです。
その情報を活用せず眠らせている状態なのです。
経営者には、売上を上げたいという切実な要望があります。
そのためには、会社に眠っているデータを活用しないのはあまりにももったいないのです。

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