関係性マーケティングは、顧客データベースをコアとして、
購買履歴、コミュニケーション履歴などを蓄積し、顧客がどのような状態なのか?を察知します。
そして、その顧客の状態にあった提案を行うことで、顧客からの信頼も得られ、リピートにもつながります。
実は、ここで大きな問題があります。
これは、私も今まで、コンサルティングを行う中で、常に対峙する問題です。
つまり、関係性マーケティングのデータベースを作ることは、
現在、売上情報管理とかの基幹システムがあった場合、2重に管理することになり、煩雑な運用になってしまうのです。
起業して間もない場合は、基幹システムなどは無いので、
問題ないのですが、ほとんどの場合は、何らかのシステムがすでに存在しています。
顧客管理というより、売上の管理を経理上しないといけないからです。
もうお分かりのように、「売上管理」ということは、顧客単位で情報を見るようにはなっていないのです。
あくまで、請求書発行のためとか、経理上の都合で作られているので、
顧客との関係性を構築するという目的では作られていないからです。
ですので、関係性マーケティングをするなら、顧客との関係性を把握でき、それを推進するための仕組みのシステムが別に必要です。
しかし、先ほどもお話したように、基幹システムには、一応、
「誰が、いつ、何を買って、いくら請求したのか?」という情報があります。
つまり、目的は全く別なのですが、情報は同じ部分が多いのです。
なので、2重管理になり、面倒なのでできない・・・
という事態になってしまいます。
私はこのような場合、関係性マーケティングをするなら、
関係性を把握し、推進するデータベースが別に必要性を説明します。
そして、基幹システムから必要なデータを半自動的に関係性マーケティングのデータベースに取り込むという仕組みを作って、その目的を達成します。
これはとても重要で、これを理解していただくことが最初の私の仕事になります。