歯科診療所の憂鬱

投稿者: | 2017年4月20日

私は以前、医療系のデータベースを扱っていました。

当時、確か歯科診療所は全国で7万件ぐらいだったと思います。
一方、全国のコンビニの店舗数は、昨年の11月時点で5万4千件。

歯科診療所はコンビニより多いのです。

当然、熾烈な競争をしています。
しかしながら、歯科医はドクターですので、マーケティングに関しては詳しくありません。

(ちなみに、そういう状況なので、歯科診療所専門のコンサルタントもいます。)

なので、どうしていいのかわからずに、どんどん経営が苦しくなっています。

歯科医といえば高収入のイメージがありますが、4人に一人は年収200万円以下だそうです。

かなり厳しい世界ですね。

ところで、私の住まいは田舎ですが、それでも近所に歯科診療所が数件あります。

私は差し歯が変色してきたので、変えたいと思い、近くの歯科診療所に行きました。

引っ越しして間もない頃なので、地元に方に聞いたのです。
「ここの先生がいいらしいよ。」と噂を伺ったので、ためらいもなく、そこに治療に行きました。

噂の歯科医は強面で頑固親父的な人でした。
厳しいことを言うけど、根は優しいみたいな感じです。

数回、通院して綺麗な差し歯に変わりました。

それ以来、そこには入っていません。
私はマーケティングの仕事をしていますので、
「どうして、何も送ってこないのだろう?」と思っていました。

患者のフォローはやって当然です。
ましてや、近隣に数件もの同業者がいるのに。

せっかく、接触を持ったのに、そのまま他院に流れてしまうと、顧客が一人減ったことになります。

また、患者側も専門知識がないので、本当は数ヶ月ごとに診断してもらう必要があっても、わからないし、面倒なので自分からは動きません。

生活をしていたら、歯垢は溜まるはずだし、正しい歯磨きなんかしているわけがありません。

なので、フォローすれば必ずリピートがあるはずです。
でも、ハガキ1枚も送ってこないのです。

これでは厳しいはずです。
せっかく、口コミが発生しているに、それを活かしきれていない。
まったく残念なことです。