テレビかラジオか忘れましたが、リピーターが多い旅館の紹介をしていました。
どうして、リピーターが多いのか?
何度も繰り返して、その旅館に泊まる方が大勢いるのはどうしてか?
結論から言いますと、データベースが完備されているからです。
個別の顧客の好みをデータベース化しているのです。
例えば、年齢、住所はもちろんのこと、
・浴衣のサイズ
・右利きか、左利きか
・ご飯のあとのお茶の好み(ほうじ茶、緑茶など)
・苦手な食材は
・好みの食材は
その他、もろもろです。
利き腕が分かれば、お食事の時に配膳の位置をそれに合わせるなど、とにかく徹底して、個別データの活用をしています。
顧客にしても、そこまで個別対応してくれると、嬉しいですし、大事にされていると思います。
逆を考えると、毎回、その旅館に泊まっているに、いつも同じことを聞かれる。
初めての顧客のような態度をとられる。
顧客にとってみれば、「ええ加減に覚えろよ」と思う方も多いでしょう。
私は東京に出張の際、様々なホテルに宿泊します。
最近は、あるホテルが定宿になっています。
それは、他のビジネスホテルではない、ちょっとしたことが違ったからです。
ホテルに泊まる際に、宿泊カードを毎回、書きます。
他のホテルは、名前、住所、電話番号、勤め先などかなりの項目を記入しないといけません。
毎回、同じことを書くのは面倒ですね。
私が定宿にしているホテルは、2回目に行った際、
「住所に変わりがないのでしたら、お名前だけで結構です」
と言われました。
本当にちょっとしたことですが、これだけで、
「リピーターということをわかっていますよ・・・」
という意思を伝えることができます。
たったこれだけのことで、リピーターになる可能性が高くなるのです。
データベースを構築すること、そしてそれを適切な場面で適切に活用すること。
これをすることで、確実にリピーターが増えます。