先日、ある取引先から次のようなことを言われました。
「プッシュ型のマーケティングは成約率が下がります。
ネット全盛の今は、プル型でないとダメです。」
一理ありますね。
彼が言うには、「買って欲しい」とこちらから言っては、
買う気が削がれ、ネットで色々調べ納得した上で、購入を決める。
ということでしょう。
もちろん、その通りです。
「ボーイズ・ガールズの法則」と呼んでいますが、
男の子が女の子と仲良くしたくて、
女の子の後を追いかけると、理由なく女の子は逃げ回るという心理です。
私は、彼が言っていることは部分的に正しいですが、
プッシュ型が悪いと考えていません。
むしろ、プッシュすべきです。
「買って欲しい」とプッシュするから逃げるのです。
ここが重要なポイントです。
売りが強く出ると逃げるのは当たり前です。
なので、「情報提供」をプッシュするのです。
その商品にメリットはもちろん、デメリットも出していく。
そして、どんな人がその商品を使えばいいのか?
など商品の詳しい情報をプッシュします。
そして、その情報を元に顧客が購買するかどうかの判断をするのです。
そうすると、同じプッシュでも「売り」のプッシュとは意味合いが全然変わってきます。
プル型が悪いとは言っていませんが、
プルだけに頼ると、顧客が自ら行動を起こさないとプルにはならないという厳しい事情があります。
行動を起こすためのトリガー(きっかけ)をプッシュしないといけないのです。
それが情報提供です。
さらに、現代は情報が溢れかえっています。
あなたのことは、すぐに忘れ去られると思った方がいいです。
そのような状況に中、プルを待っていては明らかに負け戦になるでしょう。