顧客フォローに終わりはない

投稿者: | 2020年4月10日

関係性マーケティングの肝は顧客フォローにあります。

「顧客フォローさえしていれば、顧客は減少しないのですか?」

という、飛躍した意見をいただくこともあります。

答えは、

「どれだけ顧客フォローをしていても、顧客数は必ず減ります。」

ということです。

「減ってしまうだったら、面倒な顧客フォローをする意味がないのでは?」

と思われる方もいるでしょう。

しかし・・・確実に言えることは、

「顧客フォローをしないと、顧客数の減るスピードは加速します。」

ということです。

顧客フォローをしていても、顧客数の減少を止められない理由は、

・販売している商品(サービス)がある年齢層の需要に絞られているため

・顧客の環境の変化(家族、生活、収入、趣向など)

などが考えられます。

以前、コンサルティングしていたある会社は、若者向けの商品を販売されていました。

その会社の商品を気に入って買っていた顧客も、中年に差し掛かってくれば、商品をリピート購買しなくなります。

また、高級美容院で通っていた女性が、結婚を機にリーズナブルな美容院に変えることもあるでしょう。

そのような個々の事情により、ロイヤルカスタマーであってもやがて離脱するでしょう。

では、その流れを食い止められないのでしょうか?

顧客フォローによって、ある程度、食い止めることができます。

例えば、ロイヤルカスタマーは口コミをしていただける可能性が高いです。

ロイヤルカスタマーになることで、その方は事情があって離脱するけど、紹介していただいた顧客は続けてリピートする

という可能性もあります。

また、フォローを続けることによって、一旦はある事情でリピートをやめた顧客も、また事情が変わって戻ってくる

場合もあります。

これらは、フォローを続けておかないと、紹介顧客ができたり、また戻って来たりする可能性は極めて低くなります。

つまり、顧客フォローには終わりがないのです。

もちろん、コストパフォーマンスのこともありますので、顧客が離脱して、ある程度の期間が過ぎると、フォローを中止させざるを得ないこともありますが。