顧客はなぜ離れていくのか?

投稿者: | 2020年4月16日

1990年代の後半より、CRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)が米国より紹介され、2000年以降、大企業を中心としてブームになりました。

日本はデフレに突入し、これまでのマーケティング手法では売れなくなったという理由もあります。

さらに、個人の趣味嗜好が細分化され、マスマーケティングの時代が本格的に終焉したのも一因と考えられます。

そこで、こぞってCRMの導入がされましたが、実際は成功した事例はほとんどなかったのです。

当時、私はデータベース関連の企業で働いておりましたが、私のクライアントでも、数億円の費用をCRMにかけていましたが、ほとんどが失敗していました。

その最大の理由は・・・

実際の仕事の現場とCRMのシステム設計が大きく乖離していたからです。

つまり、顧客との関わり合いの中で、どのようなプロセスで、販売を促進できたのか?リピートが増えたのか?

などをほぼ無視して、机上の空論で(理想の)システムを作ったからです。

例えば、現場の営業やマーケティング担当が日報などのデータ入力が仕事の比重が大きくなり、実際の営業やマーケティング活動ができなくなっていたのです。

「仏作って魂入れず」に近い状態と言えるでしょう。

大企業がこのような状況なので、中小企業に至っては、顧客との繋がりを深めて、リピーターが増える「CRM」というシステムがあるけど、どのように我が社で使えるの?

という状況でした。

結局は何もできず、ただただ苦しみながら、同じ方法で競合他社とパイを奪い合うことを、今でも続いています。

そのような中で、危機感を覚え、中小企業であっても成功する集客システムであるCRMの基本とした、関係性マーケティングを考えました。

手前味噌で恐縮ですが、いくつかの企業で導入いただき、大きな成果も出ています。

結論としては、企業側から顧客接触(それも上手に)しないと、顧客は離れていくのです。