「顧客が少ない」イコール「売上が少ない」という公式ですが、
何度も言っているように、この公式は絶対的なものではないと考えています。
「イコール」ではなく「ニヤリーイコール」なのです。
つまり、顧客数が少ないと、当然、売上が少ないですが、それが全てではないのです。
例えば、100人の既存顧客を抱えていたとしましょう。
LTV(ライフタイムバリュー)が1万円だったら、100万円の売上(価値)があるということになります。
でも、同じ顧客数でLTVが12000円だったら、120万円の売上になります。
また、80人しかいなくても、LTVが12500円だったら、100人で1万円の時と同じ売上です。
つまり、顧客数が少なくても、LTVが高ければ売上は増えるということになります。
LTVが高いという状態は、ロイヤルカスタマー、ファン客が多いということです。
ロイヤルカスタマーを増やすには、顧客フォローをして接触回数を増やすことが重要です。
単純接触効果という心理学的にも実証されている効果があります。
繰り返し接することで、警戒心が薄れ、好奇心が増すという効果です。
新規顧客を増やそうとするなら、広告費や営業経費を増やす必要があります。
つまり、顧客数を増やすことは、経費も増やすことになります。
それでは、既存顧客に対して接触頻度を増やすことは経費が増えることになるでしょうか?
確かに減ることはないでしょうが、増えたとしても、新規顧客獲得コストの数分の1とかでしょう。
例えば、DMを送るのなら、印刷コストや郵送コストが必要ですが、メールで送れば費用はかかりません。
もちろん、メールだけでは弱いですので、DMと組み合わせていく方が効果的です。
このように、LTVを高める費用はそれほど必要ではありません。
では、何が必要なのでしょうか?
それは、手間と時間です。
1、2度の接触では何も変化がないでしょう?
時間をかけて、何度も接触することで効果が出てきます。
多くの方はそれが耐えられないのです。
お金をかけるのではなく、手間をかけるので、
「こんなに手間をかけているのに、それほど売上が増えない・・・」
と無意味に思えて諦めてしまいます。
ここに、落とし穴があるのです。
その落とし穴に、ほとんどの人が落ちるのです。