全配信のメルマガは悪なのか?

投稿者: | 2020年6月4日

先日、CRMのASPサービスをしている会社のセミナーに参加しました。

他社がどのようなCRMを活用しているのかを確認するためです。

大筋、CRMのセオリーに基づいた内容で、目新しいものはなかったです。

ところで、そこでとても気になったことがありました。

メルマガに関することです。

その会社が言うには、全配信のメルマガは読者を減らすだけで、マイナスでしかないので、やめるべきとのことでした。

例えば、全配信のメールの場合は、それぞれの顧客セグメントに対する内容ではないので、それを読む顧客の中には、「この内容は私には関係ないな」と思い、メール解除するから全配信メールはやめるべきとのことでした。

私の考えは違います。

もちろん、ある程度は理解できます。

どうして、全配信のメルマガで解除する方が増えて離脱に向かうのか?

それは全配信のメルマガで売ろうとするからです。

全配信のメルマガは、「全配信である」と言うことを顧客に意識づけさせ、売ることは極力避けることです。

内容としては、

・読み物として面白い内容

・会社のこだわりや商品へのこだわり

・書き手の趣味、日常などパーソナルな内容

など、読んでためになる、楽しい、面白いと思われる内容を中心にすべきます。

そのようにアドバイスすると

「私の趣味など、お客様は感心ないのでは?」と言われます。

しかし、考えてください。

その人とは直接会うことがなくても、その人がどのような人かを伝えることにより、イメージがわくでしょう。

もし、野球が趣味なら、同じ趣味の方は共感を覚えるでしょう。

野球が趣味ではなくても、あまりにも熱く語られると、なんだか興味が湧きます。

例えば、私はアニメの趣味はありませんし、知識もありません。

でも、アニメが趣味の方にアニメ愛を熱く語られたら、その人となりを感じ興味が湧くのです。

そして、全く知らない人から、少し知っている人に昇格します。

全配信のメルマガの役割は、忘れられないように、ゆるく繋がることです。

そして顧客セグメントに絞った内容のメールは、さらにその顧客属性や購買履歴などに沿った内容のメール配信にします。