暗闇の中で狩をする

投稿者: | 2017年5月15日

私は関係性マーケティングを専門としています。
しかし、そもそものスタートはデータベースマーケティングでした。

今日はデータベースについて、お話したいと思います。

データベースの仕事をしていた頃、顧客データベースの必要性について、顧客先にプレゼンしていました。

その会社はデータベースを持っていましたが、マーケティングに活用できるようなデータベースになっていませんでした。

簡単に言うと、顧客の住所など連絡先など基本的な情報しかなかったのです。

その顧客の特性の情報がないので、どの顧客にどのような案内をすればいいのか分からないのです。

そうなると、その顧客に合っていない情報で商品を勧めることになります。

例えば、女性なのに、男性に問いかけるようなアナウンスをしたり、高齢者なのに、若者用の商品を勧めたりすることになります。

顧客の特性がわからないので、一斉に同じ内容のDMなどを送ってしまいます。

当然、顧客からは見向きもされませんから、反応率は下がります。

顧客との関係性を構築することもできないですし、信頼性を高めることもできません。

だから、マーケティングに活用できるデータベースにしましょう。とプレゼンをしました。

「うちには顧客に会っている営業マンがいるから、彼らから顧客情報を吸い上げることで、それは実現できます。」

ということでしたが、結局それは実現しませんでした。
つまり、客観的で的確な情報が収集できなかったのです。

そして、結局は私たちが顧客情報を収集し、マーケティングのためのデータベースを作りました。

それ以来、そのデータベースなしに営業戦略、マーケティング戦略を計画することはありませんでした。

データベースがないということは現状では考えられないほど、経営にとって重要な資産となったのです。

データベースがないということは、暗闇の中で狩をするようなもので、とても怖いことなのです。