購入後の後悔

投稿者: | 2019年1月16日

「購入後の後悔」とは、マーケティングでは、バイヤーズリモースと言われています。

高価な商品を購入した場合、購入時は一時的に満足度が高くなります。

また、興奮状態でもあるのです。

そのタイミングを見計らって、リピート購買やクロスセルをすすめると興奮状態にあるので、買っていただきやすいのです。

ただ、私はそのタイミングでリピートやクロスセルをすすめるのは、

ライフタイムバリューを高める観点から考えると、あまりお勧めできません。

なぜなら、購入時に満足度が高くなっても、その後にバイヤーズリモースがやってくるからです。

「自分の判断は本当に正しかったのか?」という感情です。

私も以前、車を購入した時に、見事にバイヤーズリモースに陥りました。

「本当に、この車でよかったのか?」

「今の時期に、車自体の必要性はなかったのでは?」

「もう少し、検討した方が良かったのでは?」

などなど、あまり嬉しくない感情に襲われました。

買う前は、もうワクワク、ノリノリだったのですが・・・

購入時に、勧められるがままに、オプションをあれこれと

どんどん付けていくと、購入後はバイヤーズリモースがさらに大きくなります。

そうなると、次のリピートが難しくなります。

つまり、その購買が初回購買であれば、そこでその顧客は

二度とリピートすることなく、離脱するという可能性が大きくなります。

それより、長期にわたり何度もリピートしてもらう方が

ライフタイムバリューが増えます。

その意味で、購入時にリピート促進や、クロスセルをすすめるのは

あまり良いとは思っていません。

あくまで顧客の判断に委ねるべきです。

稼げる時に稼いでおく。後のことは考えない。

というスタンスの方はそれでもいいのですが。

そもそも、そのような方は関係性マーケティングの導入しないでしょう。

では、このバイヤーズリモースをどのように解消すれば

いいのでしょうか?

それは、「あなたの判断は正しかった。」を伝えればいいのです。

購入後、しばらく経過してから、サンキューレターなどで、

感謝し、そしていかにあなたの判断が正しかったのかをお伝えするのです。

これも、顧客フォローの一環であり、大事な部分です。